あれほど簡単な調理器具もなかなか無い。が、シーズニングといってマメにメンテナンスをしないと、せっかくの料理が鉄臭くてえらいことになる。しかし、それは現場でやるものではなくて使う前と使った後。ゆっくり落ち着いてやればいい。ですので当日買っていきなり現場・・・は危険。料理にマシン油が浮き、間違いなく鉄味になる。
案外難しい道具のように思われ敬遠されがちだが、材料を仕込んで火にかけるだけで基本的に途中調理しなくてもいい。簡単な調理器具。
ただ、ものすごく重たいので、12インチで材料が入って・・・というと女性では持ち上がらない方もいると思います。またダッチオーブンだけ買うとエライ事になる。必ず防熱グローブとフタを持ち上げる器具も買おう。
そしてフタの上にも炭を乗せて上からも加熱する使い方もオーソドックスなので、料理によってはフタの上にも炭を乗せよう。イカにも感も増す。
鋳鉄製のダッチオーブンを良かれと思っても洗剤で洗ってはいけない。詳しくはいろんなサイトで紹介されているので割愛するけど、水洗い>熱殺菌、乾燥>オリーブオイルコーティング。
中蓋スリキリにお米を入れたらそれは2合。外蓋スリキリなら3合。
飯盒の内側に線があれば、下の線まで米を入れるとそれは4合となる。良くできている。
そして、米を研ぐのだがテキトーにシャカシャカと研いで、で、次は新しい水を入れ中ブタを閉じ、飯盒ごと左右にシャカシャカと振ろう。面
白がって夢中で振るとお米は割れる。
そして怖いのが水の量だが、お米と水の量は同じ。2合のお米を入れたなら中蓋一杯の水を入れればいい。
はやい話が飯盒の内側に線が付いているので、
飯盒の内側に線があれば、上の線と下の線のちょうど中央が3合用。
沸騰してくると蓋が持ち上がりゴトゴト言います。 そして沸騰すれば強火でグツグツ。飯盒が炎に包まれるくらいでOK
火から下ろし、飯盒を逆さ向け30分ほど放置。こぼさないように・・・。
そしてできあがり。もし火加減が難しいようだったら最初から中火でやってもいい。


「自在金具」といいます。
よくオートキャンプ場とかでテントやタープをフと見るとロープの自在金具を無視してくくり付けている方を見かけます。別にいいんですけど・・・・
自在金具は便利なのでぜひ使ってください。
自在金具はテントやタープの「張り」をロープで調整できる道具です。
2つ穴の場合は図のようにして使います。ペグに下部を引っかけて自在金具を調整します。
一見何のストッパーも無いので「こんなんで止まるの?」と思ってしまいますが、このくの字に曲がった状態がミソで、これで止まります。ご安心を。
風のキツい時とかはさらに高度な自在金具の使い方もあるのですが、ここでは割愛。
くれぐれもくの字の方向を間違えないように!。
その1 テントやタープに付属のペグやプラハンマーは正直使えない。
テントとかを購入すると付属品でペグとハンマーが付いてくる。これで安心!と思ってはイケナイ。
正直、使えない。いや、まぁ、1回は使ってみるといい。
恐らく現場ではアルミペグが打ち込めず、近くにある石で強引に打ち込み、グニャグニャに曲がったペグを燃えないゴミ送りにするか、
幸いにも地面が芝生で刺さったとしても、今度は短すぎて強度が保てずちょっとした風で抜けてしまったり・・
本格的な方はSNOWPEAKのソリッドステークで決まりだけど1本400円くらいする。
テントなら20本くらい必要なのでちょっと高くつく。
僕的にはそこまで過酷な条件では行わないので、最低25cm以上のスチールネイルを使っている。これなら1本100円で済む。今までこれで苦労したことはない。風雨の中周囲のキャンパーが軒並みテントやタープを風で飛ばしていた事もあったけど、我々は大丈夫だった。要は使い方じゃないかな。つまり高級なペグを使っても風向き計算してない建て方するとアッサリと飛ばされるし。ただ、付属のプラペグとかアルミの短いのとかはやめた方がいい。
それと、ハンマー。付属のプラハンマーは本当に使えない。ペグを買い替えるついでにハンマーも買おう。ハンマーも大事。
もし、「ペグダウンなんて面倒やわ。中に荷物入れておいたら飛ばんのちゃうの」と思っている方がいたら、それは間違い。
万が一風が吹いたら・・・とか言うが、万が一ではないよ。僕的には70%くらいの確率で風で飛ばされるように思う。
その2 テントの床はシート1枚。
砂利や芝生の上でテントを立てたとしても、いざ中に入ると痛くて寝れたものじゃない。
テントの床はクッションなんてない。単なるビニール(厳密には違うけど)。専用のインナーマットが売っているので購入してもいいし、シルバーのクッションのあるシート(名前忘れた)でもいい。何でもいいから床にクッションになるものを敷かないと使えない。
マニュアルでいくと、まず地面に「グランドシート」を敷き、その上にテント設営。
で、テントの中に「インナーマット」を敷き初めて床が出来上がる。住宅で言うならタタミが入った状態。
そこで、各々寝袋などで寝る。これが基本。まぁ真夏なら寝袋も要らないかもしれないけど、そうやって何層かにすることを「レイヤード」といいます。
その3 どうでもいいけど(汗)枕要る?
もし習慣的なものでまくら無かったら寝れない・・というデリケートな方がいらっしゃれば、自分用の枕を持っていってください(汗)でも僕は現場では、機材のソフトケースやリュックなどにタオルや衣服を詰め込んで枕にしてます・・・・これは何なりご自身で考えてください(笑)

バーコレーターはコーヒーを淹れる抽出器具。
当然、ヤカンとしても使えるけど、それならばこんな高いヤカンはもったいない。
せっかくなのでコーヒーを淹れよう。
通常我々が知っているコーヒーは「ドリップ式」。一般家庭にあるコーヒーメーカーなどがそれ。
だけど、バーコレーターは「循環式」といって沸騰したお湯が何度も何度もコーヒーの粉を通って淹れていきます。
まぁ、絶対的な長所は「熱々のコーヒーが淹れられる」ということぐらい。
あと、現場で本格的なコーヒーはかっこいい!それだけ。
あ、僕的にはコーヒーが仕上がるスピードが若干速いような気がする・・・。
ぱっと見、複雑そうなイメージがあるけど、基本放ったらかしでいいので全然難しくない。
まずは、中の器具を取り出してヤカン状態でお湯を沸騰させ、
沸騰したら一旦火から離し、器具の中にコーヒーの粉を入れる。間違えてもインスタントの粉を入れたらアカン。いや、入れてもいいけどそれならバーコレーターはいらんやろ。いやいやインスタント煮立てたらアカンやろ。
コーヒーの豆は絶対に「粗挽き深煎」。これは鉄則。
ちなみに一般家庭用は「中挽き」。正直おいしいコーヒーを淹れたいなら「中挽き」は使ってはイケナイ。粉っぽくなる。コーヒー専門店で「バーコレータ用」といえば大抵は扱っている。
で、豆粉を入れて本体にセット!そして弱火でじっくりと約4分。
それと大事な事なんだけど、家庭用のコーヒーメーカーはコーヒーカップ1杯/150cc〜180cc程度が基準となっている。もちろん粉のスプーンの1杯は、その150cc〜に対して・・・ということになる。
ところがこのバーコレーター(コールマン製)の1杯分目盛はもっと多い気がする・・。単純に「あ、4杯分の目盛までお水入れたし、粉はスプーン4杯・・・」ではどうもアカン。味が薄い。
ならば単純に倍に!というのもアカン。この場合ならスプーン6杯弱くらいの粉を入れて適当。「粉は多めに」と覚えておこう。通常のドリップは水1滴は1回しか粉を通らないが、バーコレータは何度も通る。その原理を考慮すると「粉は約1.4倍」がバッチリキマる。今のところ僕の好み。
で、すぐにポコポコとお湯が循環し始め、フタの透明なノブに水滴がつく。水滴がどんどんとコーヒー色に染まる。ええ感じ。ここでコーヒーの色を見分け、ころ合いを図る。出来上がり。なんともアバウト。
蓋の透明な取っ手は、コーヒーの色を見る為にわざわざそうなっているの。
紙コップのインスタントコーヒーもいいけど、たまには本格的にコーヒーを淹れるのもアリ?!

初挑戦の方はそういう壁にブチ当たる事も少なくない。
教本どおりにやったのに・・・・。
これの最大の理由は「温度管理」にあるといっても過言ではないと思う。
日曜大工店で夏場には簡単にできるスモークということで、段ボール製やガルバ製のが安価に売られている。
もちろん、これで十分!
でも、これは慣れた人がサクっと使うにはいいんだけど、初経験者がいきなりやると
温度感覚がつかめない。なんせ経験が無いんだから。。
バーナーなどで熱するにしても100度というのはいとも簡単にクリアしてしまう。
それを知らずに時間どおり燻製をしたら大失敗。
かならず温度計も一緒に購入しよう。
水の100度は火傷するので気温の100度もかなり熱いもんだろう・・とタカをくくっていてはいけない。
気温100度の温度はひと時なら素手で耐えられる熱さ。ヘアドライヤーでも約80度。吹き出し口に至っては100度を超えてる。
そんなもん。
バーナーの上で熱し続けたら200度近くまで簡単に上がってしまう。
スモークはいかに目的の温度を保てるか・・が勝負。低ければ低いほど難しい。
スモーカーは小さければ小さいほど難しい。
また、最初から「スモークで黄色い声援を!」と本格的なものにトライするのは危険な臭いがする。
まずは漬け込みが必要ないチーズ、ウィンナー、たまごなどから始め、感覚をつかむと共に「俺って燻製の天才ちゃうん!」と自信もつけよう。
それから漬け込み系の大物にチャレンジした方がいい。
我々がすすめるアウトドアでのスモークのレシピはこちら>>

アウトドアラーとしてはなんとも頼りない話ですが(笑)我々はド田舎で育っているので炭で火を熾すくらい楽勝ですが、確かに都会の方には難しく感じられるのかもしれません。
一番簡単に火を着けるなら「チャコールスターター」という製品を使おう。楽勝!だけどわざわざ買うのもなぁーという方は一度読んでください。
BBQで簡単に炭を熾すなら
・トーチか着火剤
・うちわ
があれば確実に熾せます。ここは文明の利器を使いましょう!
で、基本的な事ですが炭は「マッチを擦っていきなり着火」ではないです。
映画の松明のイメージをお持ちの方は「炭で火を熾すのは一苦労!」という印象になってしまうかもしれません。
それと大事な事ですが、炭の火種を作ってる時は、ゴチャゴチャと炭を触らない!動かすと熱が分散する炭に火を着ける最大のコツは「空気が通りやすくする」こと。これに尽きます。
火起こしにはいろんなやり方があるのですが、
■着火剤を使う。
着火剤を下に敷く。初心者なら着火剤はあまりケチらない方がいいかもしれません。
その上に小さめの炭を空気が通りやすいように隙間を空けて組む。
着火剤に火を着けると一気に燃え上がります。これで火が着いた!と喜んではいけません。
着火剤が燃えているだけです。
で、しばらく放置すると炭の余分な水分が蒸発し、炭が所々赤い点で火が移っているのが確認できるはずです。
このあたりで、うちわで煽ぎます。着火剤の火はこれくらいでは消えません。
「ゴウ!ゴウ!バチバチ!」と煽ぐたびにエエ音がして炭の赤い部分が拡がります。
で、しばらく休憩。
また仰ぐ。ゴウ!ゴウ!
休憩。すると赤い炎が炭全体を包んで燃え上がるでしょう。
これでしばらく放置。着火完了!
炭を動かしたい衝動にかられるかもしれませんが、炭は動かすと熱が分散してしまいます。しばらくガマン。
炎が落ち着いて全体的に火が付いているのを確認してから、少し炭を足しまた煽ぐ。
■トーチ(バーナー)を使う
炭を空気が通るように組み上げます。
そして底付近の小さめの炭に向けて集中的に火を当てます。(カケラに火を付けても意味ないですよ)
小さめの炭を狙うのは、炭は急激に加熱すると弾けるのです。どうせ弾ける恐れがあるなら小さめの方がまだマシ。それと、小さいモノの方が表面積の関係で着火しやすいですよね!
するとわりと簡単に着火します。バチバチ、パンパンいいながら・・・。火の粉を飛ばしながら・・・・(汗)
これを火種としてうちわで煽ぎます。ゴウ!ゴウ!数か所に同じように・・。
これで着火完了!
よくトーチで炭全体を漠然っと炙って「火が着かない」と困っている人を見かけますが、一か所集中的に炙ってください。溶接工にでもなった気分で。
で、必ず必要なのが、うちわと火箸(炭つまむはさみ)。我々でもうちわがないと「うわ!うちわ誰も持って来てないの?!めんどくさ!」ってなるし、火箸が無いとどうする事もできません。食料用トングを使うか、最悪ワリバシ・・・ですが正直、ワリバシは使ったらアカン。短かすぎて火傷する。
そしてやってはイケナイ事ですがあまりに火が着かないので、
・ジッポオイルorホワイトガソリンをかける
こういう事をすると大火傷します。特にホワイトガソリンは揮発性が高いので爆発、もしくは一瞬で垂らした手元まで火が昇ってきて、持っているオイル缶に引火=爆発。片手が吹っ飛びます。
「紙を燃やす」これも危険。紙は燃えカスや火の粉が舞い上がり、風に煽られ飛んでいきます。
テントやタープに付いたら穴が開いてしまいます。
自分たちのだったらまだしも、他のキャンパーの方だったらエライことです!
よく着火剤代わりに新聞紙に火を付けて・・・という方法もありますが、間違ってはいないですが周囲の状況を見ましょう!
■もし、何をしてもなかなか着火できないなら、
着火剤に火を付けて、その上に炭を10個くらい積んでください。
で、グリルの風窓を左右両方開けて放ったらかしにしてください。少し時間はかかりますが
それでも20分くらいで絶対に着火できます。その間何もしないでください!炭とか触らない!!
これで着火できない(白い煙ばかり出る)のであれば、炭が湿ってます!残念!
(備長炭は着火しにくいですよ)
ただ、、、昼間のBBQとなると、せっかく炭が起こり始めているのに周囲が明るすぎて炭の火がわかりにくい時があります。これで「炭は難しい!」と諦めてしまう人もいるのではないでしょうか。
それと、基本的な事なのですが大型グリルや焚き火用グリルを初心者の方が持ち込むと、「炭から網までの距離が長い」のに気付いてない場合があります。これではいくら炭が熾っていてもお肉は「ジュー!!」っとええ音は立てません。。。「なんだか火力が少ない・・」と思いそうですが、炭から網の距離が長いのです。炭の天辺から網までは5cm〜8cmでOK。10cm以上となると昼間のBBQなのに大量の炭が要る・・というハメになります。

松の木の下でテントを張ると、松の木から出た樹液が付くことがある。
これがまたガンコでなかなか落ちない!
基本的にはガソリンやアルコールで拭くと落ちる・・・かも・・的な事があるが
わざわざ松の木の下でテントを張る事もないと思う。
まぁ、軽い知識程度でとどめておいて、絶対に松の木の下はアカン!という訳ではないけどね。そんなん言いはじめたらどこでも出来ないし。
ちなみに我々は松の木の下でテントも張る事もあるけど、あまり気にしてないよ。